土壁を塗る 準備
昔の作りの家を直すと決めた時から、土壁を塗りたいと思っていました。
土間の空間を好きにしてよいという家人のOKがもらえたので1枚だけ木舞をかいて土壁にすることにしました。 土間の空間は増築したようで補修がしてあったのですが結構やっつけ。 ベニア板で既存の土壁をすべて隠してしまって、今回土壁を塗るところはベニア板と外壁だけのスカスカ構造です。
まずはベニア板をはがします
ハツリ
家の改修以来のハツリです。 金づちとバールでベニア板をどんどんはがします。
Before
After
ベニア板の下からは荒壁が出現しました! 家の改修時は土壁はどんどん壊して土は捨ててしまいました。。。もったいない。。。
土壁は端のほうに隙間ができてしまい虫が卵を産んだり巣にしたりで結構傷んでいます。
荒壁:土と藁だけでできた土壁
ということで、春先に庭に穴をほってブルーシートでプールをつくり田んぼでとってきた土と去年までの稲わらをまぜて寝かせたものを使います。約3か月以上は寝かせたので発酵臭がしていい感じです。 いい感じの理由は、稲わらが分解されることで骨材となり土壁を塗るときに支えとなるからです。
泥だけでは土壁にならない!
プロは粘土質の良質な土を使い分けることもあるそうですが、いわゆる農家住宅では土地の田んぼなどの粘土質の土を使っていたそうです。 地のモノを時間をかけることで建築材料として使うことができる
とっても贅沢な気分です。
久しぶりにゴアトラをかけながらテンション高めにハツリ作業が完了しました。
Before
After
次回は補修~木舞かき
既存の土壁がある部分は自作の壁土で隙間を埋める予定です。
さらにベニア板と外壁だけだった壁は間柱と貫だけのこして竹木舞にします。
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