サステナブルな家が教えてくれる本物の豊かな暮らしとは

田舎暮らしを考え始めた時、サステナブルで「質のいい環境」「豊かな暮らし」がしたいと思っていました。

そのためには「家」はとても重要でした。

健康的な家に住むというのは、なかなか難しいことです。なぜなら、家を建てるのはお金がかかるし、賃貸では素材や設備にこだわった物件をみつけるのも難しいから。

今回は、つなが〜るズさんの著書

「くさる家に住む。」

をご紹介します。

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こんなあなたにおすすめの記事です!

・サステナブルなライフスタイルがしたい

・自然と共生する建築に興味がある

・豊かな暮らしができる「家」が欲しい

記事を書いている私はこんなひとです。

ナチュハイライフのプロフィール;

2014年に千葉県の田舎に家族で移住。

新鮮な野菜、大きな家、広い庭。都会ではかなわなかった豊かな暮らしを実現。

自分らしい生き方を見つけて実践中!自分で人生を切り拓くひとを応援しています。

サステナブルな暮らしと生き方、そして住まい

この本は「人と人、人と自然が共生する10の暮らし方」という副題のとおり「家」を軸に10の暮らし方と生き方が紹介されています。

どれもサステナブルな暮らしと生き方、そして住まいです。

住んでいるのは、建築家のかただったりセルフビルダーだったり、もちろん建築の専門家ではないかたもたくさん登場します。

みなさんに共通しているのは、持続可能な社会であってほしいという思いとかそれを支える仕組みをつくる熱意があるところ。

そのうちのひとつ「琵琶湖畔のいえ」が題名にもなっている「くさる家」です。

傷まず丈夫で長持ちする、つまり「腐らない家」が「いい家」である、という価値観を私たち現代人は当たり前のように持っています。

「くさる家にすむ。」より

しかし、性能にばかり気を取られて、環境で循環する「くさる」ことを忘れてしまってはいないでしょうか。

「くさる家にすむ。」より

 

いつまでも傷まない、壊れないというのはちょっと不自然ですよね。永遠に腐らないパンとか考えてみるとわかると思います。

くさる家は自然の循環の中に溶け込んだ家や暮らし、そして人の繋がりを表しています。

 

サステナブルな建築を考える

自然と共生する暮らし

私は、田舎暮らしをとおして「自然と共生」する生活がしたいと思っています。

理由はシンプルで、自然の流れにのってラクに豊かに自分らしくありたいと思っているから。

これって言い換えると、サステナブルな生き方、ともいえます。

持続可能性(じぞくかのうせい、: sustainability)とは、一般的には、システムやプロセスが持続できることをいうが、環境学的には、生物的なシステムがその多様性と生産性を期限なく継続できる能力のこと

wikipedia より

 

さて、建築はというと使い終わったら産業廃棄物というものがたくさんあります。コンクリートも断熱材も、ベニヤ合板も全部、土にはもどりません。

家は壊したらゴミの山というわけですね。

コストが安く、工期は短く、というお金の流れが優先されてきた住宅は、はたしてそこに住む人の「暮らし」や「環境」を豊かにしてきたのでしょうか?

いっぽうで、昔の家は自然にあるもので出来ていました。

そもそも、民家は近くで採れる材料でつくられていた。土、木、草、石、全て自然の中、その辺にある素材である。

「くさる家にすむ。」より

土壁のはなし

例えば土壁は土と水とワラで出来ています。 崩れた土壁は何度も使えますし、自然に還すことも簡単です。

自分でも土壁をつくってみたくてDIYしたことがあります。ほんとに自分が集めた材料だけで出来るっていうのが感動です!

土壁をDIYで作った記事はこちら

昔ながらの土壁をDIY

自然素材は住まいてにも優しい素材です。

吸湿調湿効果や蓄熱など新建材に負けず劣らない効果がある土壁、なんですが、完成するのに時間がかかります。

さっさと住宅を建てたいひとには、土壁なんてやってられないと思います。

これからの本当の豊かさとは

これからの時代は本当に豊かとは、時間をかけること、ゆっくりすることだと思います。

手間や時間をかけないほうが良いとされる「合理化」の優先される社会では土壁は手間がかかるので嫌がられるし、お金もかかりました。

つまり効率がいい、合理的というがこれまでの豊かさでした。

豊かさの物差しがモノやカネだった時代はこれでよかったのですが、これからはITが中心の世界になっていきます。

すると、効率がいい、合理的はITの得意分野なので「当たり前」になってしまうでしょう。

たとえば、オンラインバンク。ネットで送金できて便利=豊かになったと感じている人はもうほとんどいないでしょう。

たぶん、現代社会がモノやカネで実現できる「豊かな社会」になってしまったので、合理的は当たり前すぎて豊かさを感じづらいのだと思います。

それよりもゆっくり時間をかけることに豊かさを感じること、増えていないでしょうか?インスタントコーヒーよりも自分でコーヒーを淹れる時間に豊かさを感じませんか?

 

超高層ビルの先駆者が建てた、土に還る家

土壁の話題がでてくるのが、長崎県大村湾に建つ「邦久庵(ほうきゅうあん)」。

この家は日本の超高層ビルの黎明期を牽引した建築家、池田武邦さんの終の住処だそうです。

建築家・池田武邦 | hokyuann

茅葺き屋根の家ってメンテナンス大変だろうなとか余計なこと考えてしまいますが、そういうこともひっくるめて「非合理」な時間は大切にしたいとおもいました。

 

バリエーション豊かな住まいたち

この本には、田舎の古民家風な住まいだけでなく街中でも自然と共生する家をつくったお話

住民どうしの繋がりがしっかりとあるマンション、集合住宅のお話などいろいろな事例が紹介されています。

これからはより自然に、より豊かな暮らしをしたいと考えたときにこの10の暮らし方は気づきをくれるなと感じました。

1. 深沢環境共生住宅

2. 白山通りのいえ

3. グリーンフェロー

4. 落日荘

5. 八ヶ岳山嶺のいえ

6. 琵琶湖畔のいえ

7. 邦久庵

8. 大森ロッジ

9. コレクティブハウス聖蹟

10. ゴジカラ村

 

今回のナチュハイライフは「サステナブルな建築が教えてくれる本物の豊かさとは」でした。

ではまた〜

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