最近、ヴィーガンやプラントベース、オーガニックという言葉を聞くことが増えてきました。 外食業界でもヴィーガンメニューを取り入れるところが増えてきて話題になっています。
プラントベースの店舗をオープンした「コメダコーヒー」
植物性食品100%の「IKEA」のベジボール
海外では以前からヴィーガンメニューやオーガニックレストランなどが広く普及していましたが、日本でも段々と認知が広まってきているようです。
>> 機内食ならヴィーガンメニューがオススメの理由【国内旅行も!】
ところで、みなさんは「ヴィーガン」と「オーガニック」の違いや、そのメリットデメリットはご存じでしょうか? 健康によさそうとか、ストイックで近寄りがたい、などいろいろなイメージがあると思いますが実際のところはどうなのでしょう。
今回の記事ではヴィーガン、オーガニック、プラントベースの食生活を10年以上続けている私がそれぞれの違いやメリットデメリット、実際に体験した感想をご紹介します。
健康的な食生活をはじめたい、ダイエットで取り入れてみたいという方は是非参考にしてみてください。
ヴィーガン生活のメリットデメリット
ヴィーガンとはなにか
まず、ヴィーガンとはなにかについて。
ヴィーガニズム(英: veganism)は、人間が動物を搾取することなく生きるべきであるという主義。
wikipediaより
大きく2種類に分かれます。
エシカル・ヴィーガン;動物の商品化を否定し、あらゆる目的での動物製品の使用を拒否する
ダイエタリー・ヴィーガン;食事から動物製品を排除する(完全菜食主義)
この記事では「ダイエタリー・ヴィーガン」をヴィーガンとしてご紹介します。
ヴィーガン生活のメリットデメリット
まずはメリットから
ヴィーガン食のメリット
・肉や魚、卵・乳製品を食べないことで食事の量を減らさずにダイエットできる。
・外食で食べられるものが(特に日本では)限られるので、自然と外食の機会が減りお財布にも優しい
・普段どれだけ多くの肉や魚を食べているのかが実感できる。
ヴィーガン食は完全菜食なので、動物性食品(卵、乳製品を含みます)を取りません。
実際に私がヴィーガン食だけの生活をしていたときに感じたことですが、どんどん体が軽くなります。体重も減りますし、食べ過ぎて胃もたれすることがなくなるので体調不良も減りました。
また、外食では食べられるものが限られますので、自然と外食する回数が減りました。 それまで意識したことがありませんでしたが、外食ってほとんどが肉や魚なんですね。
「野菜が体にいい」とは知っていましたが、スゴイ量の肉や魚を食べていたことに気づけました。
それと、消化が良くなったので便通がよくなったのが驚きでした。それまでひどい便秘で3,4日に一度のお通じが普通だったのですが毎日お通じがくるようになりました。
それにあわせるように、肩こりや腰痛が改善。メンタルにも良い影響があり、「消えてなくなりたい」と1か月に1度は思っていたのがなくなったこともあります。
もちろんこれは個人的な体験なので、ヴィーガン食にすれば体の不調が全部改善するとかメンタルが強くなる、ということではありません。
ただひとつ言えるのは、野菜だけを食べようと決めることは新しい世界に触れるような体験ができます。普段の生活でたくさん動物性食品を食べていることが実感出来ますし、それでは体重コントロールも難しいわけです。
ちょっと肉や魚を減らそうとしてもなかなか難しいので全部やめてしまうというほうがダイエット効果大です!
次にヴィーガン食のデメリットです。
ヴィーガン食のデメリット
・みんなで外食やお酒を飲みに行くのが難しくなる
・野菜だけ=サラダだけの食生活と思っていると栄養が不足する
・肉や魚を「我慢」していることで、イライラする
メリットとして外食が減ると書きましたが、これはデメリットにもなりました。
ヴィーガン食ではない人たちと一緒に外食をしたり飲みに行ったりすることができなくなりました。
周りにヴィーガン食の人がいないと孤独を味わうことになってしまうかもしれませんので、もし、ヴィーガン食の生活をしたい場合は仲間をみつけたりSNSなどで情報交換するなどして社会生活は送れる準備をしておくことをおすすめします。
それと、体の不調が減ってわけもなく落ち込んだり不安になることも減ったのですが、肉や魚を食べることを我慢しようと思っていた時期は、我慢することでイライラしていた気がします。
ときには肉や魚を食べている人を否定的に思ったりしてしまい、心の平穏があったかというと微妙ですね。
とくにレシピを知らないときはサラダばっかりの食生活になってフラフラだったので、しっかり米や雑穀も食べてお腹を満たすようにしないと続かないと思います。ご注意ください。
オーガニックとヴィーガンの違い
ヴィーガン食というのは穀類や野菜を食べる食生活ですが、オーガニック野菜である必要はありません。大量生産された野菜だけ食べていても、「ヴィーガン」食になります。
ではオーガニックとはなんでしょうか。
有機農業(ゆうきのうぎょう、Organic farming、Organic agriculture)は、農業形態のひとつ
wikipediaより
wikipediaでは農業形態のひとつ、とありますが広い意味ではオーガニックミートやオーガニックフィッシュも含まれます。
化学肥料や人工飼料などを使わずに、自然の力で育った肉や野菜のことです。
ちなみに、オーガニックは法整備がすすんでいて「オーガニック」と表記した野菜などを販売するには有機JASなどのルールに従わなくてはいけません。(これはこれで問題を含んでいますが。。。)
オーガニック野菜は化学肥料などを使う栽培方法よりも手間ひまがかかりますが、栄養が豊富で素材の味がしっかりとしています。
また、自然の力を最大限に利用するため畑はより自然な環境に戻ることになり、生産者も危険な農薬などを使わなくなって健康被害が減ります。
オーガニックとヴィーガンの違いをまとめました。
オーガニック
「栽培方法・飼育方法のひとつ」
農薬と化学肥料を3年以上使用しない田畑で、栽培したもの。
遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法。
ヴィーガン
「完全菜食主義者」
菜食主義者(ベジタリアン)の中でも、動物の商品化を否定する思想から、食事から動物製品を排除する。
乳製品、蜂蜜等も含む動物性の食品を
一切摂らず、革製品等食用以外の動物の利用も避ける。
ヴィーガンもオーガニックも,より健康的なライフスタイルとして話題になっていますが、定義としてはずいぶん違うことがわかったと思います。
本当に健康になりたいならオーガニックをオススメする理由
では、本当に健康的な生活にはどちらがいいのでしょうか?
私がオススメするのは「オーガニック」です。
なぜならヴィーガン食は動物性食品を避ければいいので、例えば植物由来の化学調味料はOKですし、化学肥料を使った野菜もOKということになるからです。
いっぽうで、オーガニックはより上流工程の野菜や畜産物の栽培方法・飼育方法が健康的でなければいけないため、消費者だけでなく生産者や生産過程も含まれています。オーガニックのほうがより広い範囲で健康的です。
これは私の体験談ですが、ヴィーガンバーガーをとあるカフェで食べたときのこと。見た目は美味しそうでしたが、野菜もパテ(大豆ミートだったと思います)もあまり素材の味がしませんでした。ソースも添加物多めで動物性食品を使っていないことだけが売りだったようです。結局、美味しくなかったというわけです。
もちろんこれだけでヴィーガンは良くないというわけではありませんし、私も普段は美味しいヴィーガン料理を妻が作ってくれるので大好きです。
ただ、動物性食品を使わないという視点だと、化学的な香料や甘味料がOKになってしまうのも事実です。とくに外食産業ではその傾向にあります。
体が健康になるためには素材が良くないといけない、というのがオーガニックをオススメする理由のひとつです。
そして、生産者の方や生産過程の環境も良くなければよい野菜や肉は作れませんから、そういう視点からもオーガニックをオススメします。
流行に左右されない健康的な生活のはじめ方
とはいえ、ヴィーガンも素敵なライフスタイルだなと思っています。
いくらオーガニックだからといって肉や魚を食べ続けるのは、経験からも、健康的な食事とはいえないからです。
健康的なライフスタイルは次々に流行が生まれています。
昔でいうとこんにゃくがいいとかお酢がいいとか、そして最近はヴィーガン・オーガニック・プラントベース、いろいろが言葉が出てきますよね。
そして、それぞれいいところと悪いところがあってどれが正解かもわからない状況です。
それだけ健康的な生活に多くの人が関心を持っているのだと思いますが、あまり頭で考えてしまうと長続きしなくなってしまいます。
もしあなたが本気で健康的な生活をはじめたいと考えているなら次のポイントから始めてみてください。半年に1度は風邪をこじらせて便秘もひどく鬱々としていた私が、今では家族全員風邪もひかずに健康に過ごせているポイントです。
食材のクオリティをちょっと高くする
調味料のクオリティをちょっと高くする
食費は今のまま(食材のクオリティを上げると結果的に肉・魚の割合が減ります)
You are What you eat (「あなたは あたなが食べたものでできている」)という言葉があります。
あなたが質のよい自然につくられた食べ物を選択することで、あなたの体だけでなくあなたの住む世界も少し良くなる なにより、美味しく続けられる。
健康は心も体もスッキリすることです。
ちょっといい食材どんなものを選んだらいいかわからなければ、まずは下記のリンクがオススメです。
天然菌で作られた調味料も扱っていて、自然な食材の情報も多く掲載されています。
創業35年。農薬だけでなく有機肥料も使わない 自然栽培専門の野菜・お米の定期宅配です。 \とことんこだわった食材が好きな人にぴったりです。/ <自然栽培は農薬や肥料を使っていない為> ・植物本来のスピードでゆっくり育つので身がぎゅっと詰まっています。 ・えぐみが少なく、雑味のない味わいを楽しめます。 ・お米は何杯でも食べられるほど喉通りがよく、あっさりとした味わいです。 ・栽培することによる、環境負荷が少ないです。大地や河川、地下水などを 汚染することはありません。 ■詳しくはこちら
いかがだったでしょうか。
ヴィーガン、オーガニックどちらもますます注目度アップのキーワード、今回の記事を参考にご自身にはどんなライフスタイルがあっているか試してみてください。
今回のナチュハイライフは「ヴィーガンとオーガニック、どっちがいいの?メリットデメリット」でした。
ではまた~
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